百日咳が流行しています
2025年04月23日
百日咳とは
乳児は死に至ることもある
- 無呼吸となり、けいれん、呼吸停止から突然死にいたる場合がある
- 無呼吸68%、肺炎22%、けいれん2%、脳症0.6%、そして死亡1%(USAの調査)
年長児・成人にとっては長引くひどい咳
- けいれん性の咳発作(スタッカート)と、その息苦しさから息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出る(笛声:ウープ)。これらの発作を繰り返す(レプリーゼ)が特徴です。実際の動画を見てもらうと、しんどさが分かります。
- 名前の通り百日(2~3か月)つづく
感染力が強い
- 7日ぐらいの潜伏期間の後、一般的な風邪症状が2週間つづく
- そのため発見が遅れ、治療も遅れてしまう
ワクチン効果は4~12年持続する
- ワクチンを接種していれば軽症で済むことが多いが、肺炎などの合併症を起こすリスクがある
- 効果は永続しないので、定期予防接種だけでなく、就学前と11才頃の追加接種がおすすめ(自費)
赤ちゃんを百日咳から守るためにできること
- 生後2か月になったらすぐにワクチンを接種する(五種混合ワクチン)
- 赤ちゃんにうつさないために家族がワクチンを接種する(三種混合ワクチン、自費)
- 諸外国では、妊婦に対してワクチン接種を行い、新生児に免疫を持たせるようにしています(日本未発売、Tdap)
- 社会で守るために、大人もワクチンを接種する(とくに赤ちゃんと触れあう職業)
おすすめの対策
- 出産予定のご家庭で、5~6才以上の兄姉、お父さんは三種混合ワクチンを接種する
- お母さんは妊娠前に、あるいは出産後に同じくワクチンを接種する
- いつもの風邪よりひどい咳、長引く咳は小児科を受診
- 乳児、とくに生後6か月までの風邪症状は要受診
最近の記事
- 百日咳が流行しています (2025.04.23)
- 水ぼうそうが流行しています (2025.04.16)
- クリニック専用アプリのご紹介 (2025.02.16)
- 病児保育って? (2024.10.18)
- 鼻スプレー型インフルエンザワクチンの特徴 (2024.09.05)