大人やお子さんには風邪の症状でも、赤ちゃんは苦しくなるのがRSウイルスです
2017年11月09日
初めまして、湯梨浜町はわいにある「アロハこどもクリニック」院長の遠藤充です。
第1回のブログはRSウイルスについてです。
最近、クリニックでは風邪症状のお子さんが増えています。RSウイルス感染のお子さんもおられます。このRSウイルスは見方によってはインフルエンザよりもたちの悪いウイルスです。
1才以上のお子さんや大人には「ただの風邪」で終わることが多いですが、1才より小さい、とくに生後数ヶ月の赤ちゃんは重症化しやすいです。「呼吸困難になる細気管支炎」「呼吸を止める無呼吸発作」「肺炎」などです。特効薬はなく、ワクチンもありません・・・
「赤ちゃんはお母さんからの免疫をもらってるから大丈夫」はあてになりません。一緒に住んでいるご家族が咳をゴホゴホ、鼻水や唾液がついた手でお世話をする。となるとどうしても感染します。
咳やくしゃみをあびたり、ウイルスがついている手や物(ドアノブ、おもちゃ、コップなど)を触ったり、なめたりすると感染します。家族との濃厚な接触もです。
生後3ヶ月までの赤ちゃんはなるべく人混みに連れて行かない(大変だと思いますが、パートナーにお使いをお願いしたりとか)、手洗いをする、症状があればマスクをする、を心がけてほしいと思います。
ただの風邪と油断しないで下さい。それがうつると赤ちゃんはしんどくなるかもしれません。
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